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注意欠陥・多動性障害(ADHD)とは、発達障害の一種で年齢に見合わない不注意さや多動性(好きなこと以外に対する集中力がなく、ほとんど関心や興味を示さない)、衝動性(思いついたことを、よく考えずに即座に行動に移してしまう)によって、職場や家庭での日常生活に支障をきたしてしまう状態をいいます。
本来は子供に良く見られるものですが、近年では大人にも多く見られる症状になっています。
大人の注意欠陥・多動性障害(ADHD)では、注意の持続が困難になったり、細部に注意ができないために仕事や家庭(家事など)でケアレスミスや物忘れが多かったりします。または、約束の時間に遅れたり、約束を忘れたり、締め切りに間に合わないなどの症状もあります。
子供のときに見られた顕著な多動性や衝動性は一見目立たなくなりますが、待たされた時などにイライラして落ち着かなかったり、人の話しを最後まで聞くことができず、さえぎってまで一方的に話しをしたりするような形で現れたりします。
注意欠陥・多動性障害(ADHD)の大人は、本人の人間性や知能などに問題はないのに、社会適応性が悪くなり、人間関係の持続が困難になったりすることが多いので悩むことになりがちです。そのため、自尊心が低下しうつや不安の状態になります。
日常生活への支障を最小限にするため、生活環境や人間関係などを見直すための心理社会的治療と薬物療法を組み合わせて治療を行います。
お薬はノルアドレナリンやドーパミンといった脳内物質の不足を改善する効果があり、それによりADHD特有の症状を抑制する効果が期待されます。